本プログラムのねらい
グローバルなビジネス環境が加速する中、人財の質と数の不足から企業における外国籍社員の採用がますます増え続けています。一方、ダイバーシティの推進が必要に迫られているにも関わらず、無意識に日本人的な価値観を押し付けて外国籍社員のパフォーマンス低下や離職につながるなど、異文化マネジメントのスキル習得が追い付いていないのが現状です。 本プログラムは、外国籍メンバーをマネジメントする方を対象に、外国籍社員との価値観の違いや特性を理解し、適切なコミュニケーション方法や指導法を習得していただくことを目的に開催します。日本語が堪能で、チームに溶け込んでいる(ように見える)ため、考え方や行動の違いにとまどい、思わぬ反応を受けた経験のある方も多いのではないでしょうか。特に、日本人の従来型の曖昧なコミュニケーション方法や特有の価値観ではトラブルも引き起こしかねません。そこで、グローバル企業でのマネジメント経験と外国人留学生への豊富な指導経験を持つ講師が、受講者の苦手意識を払拭し、異文化マネジメントへの理解を深めます。
本プログラムの特長
- 講義とワークショップが密接にリンクした構成で理解を深めます。
- 外国人講師が、受講者の部下役となりロールプレイングを実施。現状レベルに合わせた、実践的な対応法をその場で習得できます。
本プログラムで得られる効果
- 外国籍社員に対する理解の促進 抵抗感や苦手意識が払しょくされ、考え方のギャップや違和感が軽減します
- 異文化コミュニケーション力の醸成 スムーズな意思疎通を図るための、多様なコミュニケーションスキルが身に付きます
- 異文化マネジメント力の習得 外国籍社員を効果的に活躍させるための、マネジメントのヒントがわかります
⇒外国籍社員のパフォーマンスを上げるとともに、チーム全体のモチベーションや企業の競争力の向上につながります。
プログラム例 ※ご要望に応じてカスタマイズ可能です
1日 10:00~17:00
1. ダイバーシティ時代の異文化マネジメントとは ①外国籍社員増加のトレンドと必要とされる理由 ②異文化対応の前提の違い ・コンテクストとは ・同質性 ・行動様式 ・着眼傾向 2. 外国人の特性に関する基礎知識 ①日本人との特性の違い ・パーソナルスペース ・非を認める意識 ・時間の厳格さ ・親日性 ・国籍の違いによる相違 3. 外国籍メンバーに対するコミュニケーションと指導法 ①外国人コミュニケーションの前提 ・日本語能力バイアス ・協調性のワナ ・心を開く重要性 ②日本人との「言葉」や「態度」の違い ・外国人が理解不能な日本人の特性 ・異文化OJT ・日本語表現のワナ ・自己評価の日本人との違い グループワーク ③外国人コミュニケーションの方法 ・外国人向け話法 ・笑顔の重要性 ・代表的なNGワード グループワーク ④外国籍社員に対する指導ポイント ・マイルールの明示 ・やる気をアップさせる殺し文句 ・言語5割増しの鉄則 ・ほめ言葉サンドイッチ法 4. 国籍・文化ごとのマネジメント法の違い グループワーク ①国籍・文化ごとの特性と価値観 ・中国人、台湾人、韓国人 ・ベトナム人、フィリピン人、タイ人 ほか ・ムスリムに対する基礎知識と応対 ②国籍ごとのマネジメントのポイント ・就業目的の違い ・ 相手のウソの見抜き方 5. 異文化マネジメントのケーススタディ ①異文化マネジメントのトラブル事例 ・指示の仕方 ・ 注意の仕方 ・叱咤激励が逆効果に ・ ほめ方 グループワーク ②意思疎通がうまくいかない根本原因とは 6. 実践トレーニング ●新しいルールを徹底させたいケース ロールプレイング フィードバック ●評価に不満のある部下を納得させるケース ロールプレイング フィードバック ※外国人講師が、受講者の部下役となり、具体的ケースを想定したトレーニングを実施 7. まとめ・質疑応答
対象
- 外国籍社員に対するマネジメント力を身につけたい方
- 外国籍メンバーとプロジェクトを進めるリーダーの方
- 外国人技能実習生や留学生アルバイトを受け入れている方
- 外国籍社員の採用を検討・実施している人事の方
※日本人(日本企業の文化をベースにした方)が、日本において外国籍メンバー(主にアジア圏出身者)のマネジメントをすることを前提にしています。
費用について
実施にかかる費用については、「よくあるご質問」をご覧ください。