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公開日 : 更新日 : その研修、カスタマイズ向きかも?判定チェックリスト
JMAのカスタマイズ研修は、既存の良質なプログラムを自社向けにカスタマイズして実施できるという点で、パッケージ型研修とオーダーメイド型研修双方の利点を兼ね備えたスタイル。とはいえ、研修にはさまざまなスタイルがあり、それぞれにメリット、デメリットがあります。本稿では、よくある研修のニーズをチェックリスト化。やりたいことを実現するためにどのような研修が向いているかを判定し、そのポイントを解説します。

大まかな研修の分類とそれぞれのメリット
JMAの研修プログラムには、大きく分けて次の2種類があります。
公開型研修
開催内容、場所等が決まっていて、そこに社員を派遣していただくタイプの研修です。
講師派遣研修
JMAから講師を派遣する形で、社内向けに開催していだたく研修です。講師派遣研修は、さらに次のように分類できます。
- 予め内容の決まったパッケージ型研修
- パッケージ型研修を自社向けにアレンジできるカスタマイズ研修
- 完全オーダーメイドで組み立てるオーダーメイド研修
中でもカスタマイズ研修は、既存の良質なプログラムを活かしつつ自社独自の内容を盛り込むことができる、既存のプログラムを活用するためオーダーメイドよりは安価といったメリットがあります。
もちろん、内容の決まった「公開型研修」や「パッケージ型研修」にも良質なプログラムは数多くあり、このスタイルならではのメリットもあります。ここでは、どういう場合にカスタマイズ研修を選ぶのがよいか、チェックリストで確認をしてみましょう。下記の設問について、当てはまるかどうかを考えてみてください。
【チェックリスト】
- 受講対象者が少人数である。
- 他社の参加者と交流させたい
- まずは知識をインプットできれば十分だと思う
- 準備や運営の手間をできるだけ減らしたい
- コストを抑えて効率的に学ばせたい
- 自社ならではの課題がある
- 同じ職階でも部署や職種ごとに課題が異なる
- 参加者が「自分ごと」感を持てていない
- 研修の目的を「知識習得」よりも「行動変容」に置きたい
- 「受けてよかった」という声の割に成果が感じられない
- 研修を事業戦略や組織課題と結びつけたい
- 研修参加者だけでなく、上層部や現場も巻き込みたい
【結果】
1~5が多く当てはまる→公開型研修、またはパッケージ型研修向き
6~12が多く当てはまる→カスタマイズ型研修向き
【解説】
01.受講対象者が少人数である。
たとえば若干名向けに新任課長研修を行いたい場合など、対象となる人が少人数の場合、講師派遣研修では割高に感じられるかもしれません。コストを抑えて実施するには公開型の研修が向いています。
02.他社の参加者と交流させたい
講師派遣研修の場合、受講者は自社の社員に限られます。交流が目的の場合は、公開型研修に社員を派遣するのがよいでしょう。
03.まずは知識をインプットできれば十分だと思う
一定の知識を身に付けさせることが目的であれば、既存のプログラムで十分である場合が多いです。公開型研修もよいですが、場合によっては受講者が好きな時間に受講できるオンデマンド型の研修でもよいかもれしません。
04.準備や運営の手間をできるだけ減らしたい
カスタマイズ研修は、事前の課題の共有や実施内容の確認など準備の工数がかかります。時間や手間をかけられない場合は、運営のサポートを受けつつ手軽に実施できる講師派遣型のパッケージ研修が便利です。
05.コストを抑えて効率的に学ばせたい
一般に講師派遣研修は公開型研修と比較するとコストが高くなります。コストを重視する必要がある場合は公開型研修、または講師派遣型研修でもパッケージ型研修が手軽でよいでしょう。
06.自社ならではの課題がある
定型研修は一般化された内容なので、必ずしも自社の現場課題に直結しません。自社ならではの課題を解決するには、その課題を起点に組み立てられるカスタマイズ研修が効果的です。
07.同じ職階でも部署や職種ごとに課題が異なる
たとえば同じ「課長研修」でも、部署間で状況やスキルギャップが大きいと同様の内容では対応できません。カスタマイズ研修なら部門ごとの課題に合わせた内容を設計可能です。
08.参加者が「自分ごと」感を持てていない
研修に出てくるケースが一般的なものだと「自分ごと感」が薄れがち。自社事例を演習に組み込むことで参加者が実務と直結して考えられ、実践性が高まります。社風に合った表現やせっけいも可能です。
09.研修の目的を「知識習得」よりも「行動変容」に置きたい
3で説明したように、知識獲得が目的なら定型の研修で十分ですが、行動変容を求めるなら、現場の実務や組織課題を織り込んだ設計が不可欠になります。カスタマイズ研修が最も効果を発揮するポイントです。
10.「受けてよかった」という声の割に成果が感じられない
研修で実際に効果を挙げ、それを持続させるには、研修後の職場でのフォローや成果指標の設定が欠かせません。カスタマイズ研修ならこうした仕組みが組み込みやすくなります。
11.研修を事業戦略や組織課題と結びつけたい
研修を事業戦略の一環として位置づけるには、事業の方向性や組織課題を研修に反映することが不可欠です。これは定型研修では難しく、カスタマイズでこそ実現できます。いわゆる「経営と人事の連動」には欠かせない取り組みです。
12.研修参加者だけでなく、上層部や現場も巻き込みたい
受講者以外の関係者を巻き込むには、周囲にとっても「自分ごと」にする必要があります。カスタマイズ研修なら上司やメンバーなど関係者を交えた設計が可能になり、全社的な浸透につながります。
まとめ
研修スタイルにはそれぞれメリットデメリットがあり、どのようなスタイルで実施するかは、求めていることによって異なります。カスタマイズ研修でなければできないこともあれば、わざわざカスタマイズする意義が小さいテーマもあるかもしれせん。
今回のチェックリストを参考に、いくつかのスタイルをうまく組み合わせながら、よりよい姿を目指していただければ幸いです。