1. TOP
  2. コラム
  3. 成果に繋げる研修の活用
  4. 仕事の生産性を上げる思考法図鑑

公開日 : 更新日 : 仕事の生産性を上げる思考法図鑑

仕事の生産性を上げるためには、効率的に考え、行動するための思考法を身につけることが大切です。こうした思考法にはさまざまなタイプがあり、「○○シンキング」という呼び方でも知られています。本稿では、こうしたさまざまな「○○シンキング(○○思考)」についての情報を集め、それらを身に付けるために役立つ研修プログラムをご紹介します。

「ロジカルシンキング」とは

どのような思考法か

論理的な構造に基づいて、事実や情報を整理する思考法で、「ロジックツリー」などのフレームワークを使用しながら、原因と結果、仮説と検証を明確に、筋道を立てて考えます。ビジネスにおける思考法の基本ともいえます。

どんな場面で必要・役に立つのか

問題を解決したり、意思決定を下す場面で役立ちます。ビジネスにおいては、戦略的な計画や分析が求められる時に欠かせません。

<関連記事>

「クリティカルシンキング」とは

どのような思考法か

情報や意見を鵜呑みにせず、常に疑問を持ちながら分析・評価する思考法です。論理的に考える思考法ではありますが、より客観的な視点が求められます。

どんな場面で必要・役に立つのか

アイデアや提案を評価する場面で役立ちます。自らの経験や知識による思い込みを排除しながら考えるため、とくに未知の課題に強いという特徴もあります。

<関連記事>

「ラテラルシンキング」とは

どのような思考法か

論理を「縦」に深く掘り下げるロジカルシンキングに対して、「横」に発想を広げる思考法です。「前提の破壊」「視点の切り替え」「他分野からの類推」などの手法を用います。

どんな場面で必要・役に立つのか

ロジカルシンキングで解決できない問題に対し、斬新でユニークな解決策やアイデアを生み出すのに役立ちます。新規事業開発、事業変革などに強いと言えます。

<関連記事>

「デザイン思考」とは

どのような思考法か

プロダクトデザインの発想を応用し、ユーザーの視点から問題解決を考える思考法です。ユーザーのニーズや課題を中心に据え、創造的かつ実践的な解決策を見つけ出します。

どんな場面で必要・役に立つのか

新しい製品やサービスの開発、顧客との接点を改善したいときに有効です。また、「試作」のプロセスを経ることで、新たな課題が分かるというメリットもあります。

<関連記事>

「アート思考」とは

どのような思考法か

芸術的家のような視点で、直感や感覚から物事を解決する思考法です。枠にとらわれない柔軟な発想が特徴です。

どんな場面で必要・役に立つのか

独創的な製品やサービスを生み出す上で有効です。ユーザーが共感できるコンセプトやストーリーを生み出す上でも期待されています。

<関連記事>

「クリエイティブシンキング」とは

思いついたアイデアを次々出し合う「ブレインストーミング」などの手法で、創造力を駆使して新しいアイデアや解決策を生み出す思考法です。拡散思考とも呼ばれ、既存の枠にとらわれず、多角的な視点で物事を考えます。

どんな場面で必要・役に立つのか

何かを考える際、まずはできるだけ多くのアイデアを出す場面で役立ちます。クリエイティブシンキングで拡散したあと、ロジカルシンキングなどで収束していく過程が必要になります。

<関連記事>

「システム思考」とは

どのような思考法か

複雑なシステムや問題を全体として捉え、要素間の関係性や相互作用に着目することで理解する思考法です。表面的なできごとだけでなく、見えない構造を意識して考えるのが特徴です。

どんな場面で必要・役に立つのか

複数の要素や部門が絡む大規模なプロジェクトや組織運営に役立ちます。特に複雑な課題に取り組む際に、問題の根本原因を探ったり、長期的な視点での解決策を考える場面で有効です。

<関連記事>

 

このように、思考法にはさまざまなタイプがありますが、特有のフレームワークなど、考え方の「型」を知っておくことは問題を解決するうえで大きな助けとなります。

たとえば「議論が内向きになりがちである」「自由な発想ができない」といった組織の体質を改善したり、現在抱えている事業課題を解決したりするうえで、今までになかった思考法が役に立つかもしれません。研修のテーマとして、改めて取り上げてみてはいかがでしょうか。