ウェビナーレポート
EQを高めてマネジメントに変革を!
~管理職に必須な“EQ”について考える~
EQ(Emotional Quotient)とは自分の感情をマネジメント(コントロール)する力や、相手の気持ちを知覚する能力を表す指数です。JMAではEQトレーニングのスペシャリスト・矢澤絵美氏にご登壇いただき、基礎知識をはじめEQを測定するアセスメントについて学ぶ講座を実施。その模様をレポートします(2021年12月3日実施)
EQの原点は“感情”を識別すること
EQは、自分の感情を知って上手に管理し、さらに他者の感情も知覚する能力を表す指数です。仕事上でEQスキルを使えば常に安定したパフォーマンスが発揮できるとして注目されています。矢澤氏によると「無自覚な感情を知ることはEQの原点」。そこで参加者はまず「感情マップ」と呼ぶボードを使用して感情をプロットするワークに取り組みました。最初にこのワークを体験したことで、「感情をうまく管理し、利用することは知能である」というEQの理論についても自然と理解を深めることができたようです。
管理職にはなぜEQスキルが求められるか?
講座の中盤では、管理職にEQスキルが求められる背景として「組織における情と理のバランスの重要性」が語られました。さらに、世界におけるEQへの注目度合いやハラスメント問題への効用も紹介。ハラスメント問題について矢澤氏は「結局相手の受け取り方次第であり、突き詰めると『好きか嫌いか』に分類される」と解説したうえで、EQスキルを発揮してメンバーと接することが大事だと述べました。こうした説明により参加者は、知能指数(IQ)だけでなく感情指数(EQ)も備えて
メンバーの気持ちに寄り添うマネジメントの大切さを認識することができました。
EQの高め方と、測定するアセスメントについて
講座の後半では、EQを高めるために必要な「気持ちを“平静”に整える」スキルと「部下が本音を言いやすい“心開”」スキルのトレーニング方法が紹介されました。次いで2度目のワークを実施。「褒める」をテーマに“心開”を高めるためのワークに参加した多くの方が、普段自分がやっているようで出来ていないといった気づきを得る様子が伺えました。
最後はEQを測定する専用アセスメント「EQPI®」の紹介へ。矢澤氏は診断結果の見本をもとに、測定内容や、どの部分をトレーニングすれば効果的にEQが高まるかを解説。さらにアセスメントを受検するだけでも、70%のトレーニング効果があることにも触れました。
質疑応答では「管理職がEQPI®を受検し、結果の受け止め方が悪いと効果も悪くなる?」等、興味深い質問も多数寄せられ、矢澤氏が丁寧に回答して講座終了となりました。
講師紹介
矢澤絵美(Emi Yazawa)
(株)EQ代表取締役社長、EQエグゼクティブ・コーチ
【略歴】
大学卒業後、大手企業で通関業務等に従事後、(株)イー・キュー・ジャパン入社。EQ公認養成事業責任者として、養成講座運営及び管理全般を担当。2015年(株)EQを設立し現在に至る。EQ理論に基づいたEQ検査『EQPI®』『xEQ』等の設計・開発、EQトレーニングプログラムの開発を行うほか、個人向けEQコーチングや小・中学生向けのボランティアEQ授業も実施。
■EQを高めてマネジメントに変革を!
~管理職に必須な“EQ”について考える~
https://solution.jma.or.jp/webinar211203/
■EQ向上で職場の問題を解決する
https://solution.jma.or.jp/column/c220128/
●関連情報