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公開日 : 更新日 : 思考法図鑑—ロジカルシンキング・クリティカルシンキング・アート思考など、課題別に生産性を高める9の思考法
仕事の生産性を上げるためには、効率的に考え、行動するための思考法を身につけることが大切です。こうした思考法にはさまざまなタイプがあり、「○○シンキング」という呼び方でも知られています。本稿では、こうしたさまざまな「○○シンキング(○○思考)」についての情報を集め、それらを身に付けるために役立つ研修プログラムをご紹介します。

はじめに:課題例別ナビゲーション
思考法には、それぞれ向いている分野があります。論理を深めたいのか、新しい発想を生みたいのか、あるいは組織のあり方を変えたいのか。まずは今、感じている課題や「やりたいこと」に合わせて、最適な思考法をチェックしてみてください。
| 課題の例 | おすすめのカテゴリー | 身に付く力 |
|---|---|---|
| 「上司や顧客を納得させられない」 「結論がボヤける」 |
論理的に考える | 説得力・分析力 |
| 「競合と同じ案しか出ない」 「新しい事業の柱を作りたい」 |
新しいアイデアを出す | 突破力・創造力 |
| 「仕事が属人化している」 「ミスが起きやすい構造」 |
複雑な課題を整理する | 構造化・仕組み化 |
| 「計画通りに進まない」 「変化が早くて不安」 |
変化に強い組織にする | 適応力・柔軟性 |
1.「論理的に考える」ための思考法
「なぜその結論になるのか?」という問いに対し、誰にでも伝わる根拠を持って答えを出すために身に付けたい思考法です。情報の抜け漏れを防ぎ、因果関係を正しくつなぐ「ロジカルシンキング」と、前提そのものが正しいかを問い直す「クリティカルシンキング」を解説します。
▼ こんな課題に有効です
「提案資料に説得力が足りないと指摘される」
「会議で議論が空中分解し、なかなか決着がつかない」
「溢れる情報に振り回され、何が正しいか判断できない」
「ロジカルシンキング」とは
どのような思考法か
論理的な構造に基づいて、事実や情報を整理する思考法で、「ロジックツリー」などのフレームワークを使用しながら、原因と結果、仮説と検証を明確に、筋道を立てて考えます。ビジネスにおける思考法の基本ともいえます。
どんな場面で必要・役に立つのか
問題を解決したり、意思決定を下したりする場面で役立ちます。ビジネスにおいては、戦略的な計画や分析が求められる時に欠かせません。
- ロジカルシンキングについてもっと知りたい場合はこちら
コラム:なぜ今ロジカルシンキングか?どう学ぶか?>> - ロジカルシンキングが学べるプログラム例はこちら
研修:実務への活かし方がよくわかる!!ロジカルシンキング基礎>>
「クリティカルシンキング」とは
どのような思考法か
情報や意見を鵜呑みにせず、常に疑問を持ちながら分析・評価する思考法です。論理的に考える思考法ではありますが、より客観的な視点が求められます。
どんな場面で必要・役に立つのか
アイデアや提案を評価する場面で役立ちます。自らの経験や知識による思い込みを排除しながら考えるため、とくに未知の課題に強いという特徴もあります。
- クリティカルシンキングについてもっと知りたい場合はこちら
コラム:ビジネスの基礎力「クリティカルシンキング」の身につけ方>> - クリティカルシンキングが学べるプログラム例はこちら
研修:ロジカル・クリティカル・ラテラル・シンキング実践習得セミナー>>
2.「新しいアイデアを出す」ための思考法
前例の延長線上にはない、既存の枠組みを打ち破る発想が必要な時に役立つ思考法です。常識を疑い水平方向に発想を広げる「ラテラルシンキング」、顧客への共感を起点にする「デザイン思考」、自身の内発的な衝動を形にする「アート思考」等、目的に応じて「発想のスイッチ」を切り替える手法を紹介します。
▼ こんな課題に有効です
「競合他社と似たような企画しか出てこない」
「顧客のニーズは理解しているが、画期的な解決策が見つからない」
「効率や合理性ばかりを追い求め、ワクワクするような新しさが欠けている」
「ラテラルシンキング」とは
どのような思考法か
論理を「縦」に深く掘り下げるロジカルシンキングに対して、「横」に発想を広げる思考法です。「前提の破壊」「視点の切り替え」「他分野からの類推」などの手法を用います。
どんな場面で必要・役に立つのか
ロジカルシンキングで解決できない問題に対し、斬新でユニークな解決策やアイデアを生み出すのに役立ちます。新規事業開発、事業変革などに強いと言えます。
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コラム:柔軟な発想で、問題解決や革新を導く「ラテラルシンキング」を身に付けよう>> - ラテラルシンキングが学べるプログラム例はこちら
研修:ロジカル・クリティカル・ラテラル・シンキング実践習得セミナー>>
「デザイン思考」とは
どのような思考法か
プロダクトデザインの発想を応用し、ユーザーの視点から問題解決を考える思考法です。ユーザーのニーズや課題を中心に据え、創造的かつ実践的な解決策を見つけ出します。
どんな場面で必要・役に立つのか
新しい製品やサービスの開発、顧客との接点を改善したいときに有効です。また、「試作」のプロセスを経ることで、新たな課題が分かるというメリットもあります。
- デザイン思考(デザインシンキング)についてもっと知りたい場合はこちら
コラム:「デザイン思考」とは?概要・学び方・社内浸透の方法は?【2023年版】>> - デザイン思考(デザインシンキング)が学べるプログラム例はこちら
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「アート思考」とは
どのような思考法か
芸術家のような視点で、直感や感覚から物事を解決する思考法です。枠にとらわれない柔軟な発想が特徴です。
どんな場面で必要・役に立つのか
独創的な製品やサービスを生み出す上で有効です。ユーザーが共感できるコンセプトやストーリーを生み出す上でも期待されています。
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コラム:アート思考とは何か?どのように身につけるのか?>> - アート思考が学べるプログラム例はこちら
研修:アート思考入門セミナー>>
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「クリエイティブシンキング」とは
どのような思考法か
思いついたアイデアを次々出し合う「ブレインストーミング」などの手法で、創造力を駆使して新しいアイデアや解決策を生み出す思考法です。拡散思考とも呼ばれ、既存の枠にとらわれず、多角的な視点で物事を考えます。
どんな場面で必要・役に立つのか
何かを考える際、まずはできるだけ多くのアイデアを出す場面で役立ちます。クリエイティブシンキングで拡散したあと、ロジカルシンキングなどで収束していく過程が必要になります。
- クリエイティブシンキングについてもっと知りたい場合はこちら
コラム:クリエイティブシンキングで問題解決力を上げる>>
3.「複雑な課題を整理する」ための思考法
複数の要素が絡み合い、どこから手をつければいいか分からない問題を解きほぐすための思考法です。物事の繋がりを構造的に捉えて真の原因を特定する「システム思考」と、目的達成のための手順を最小単位に分解し、再現性を高める「プログラミング的思考」を取り上げます。
▼ こんな課題に有効です
「ある問題を解決しようとすると、別の場所で新たな問題が発生する(いたちごっこ)」
「業務が属人化していて、特定の担当者がいないと仕事が回らない」
「プロジェクトの工程が複雑で、どこにボトルネックがあるか見えない」
「システム思考」とは
どのような思考法か
複雑なシステムや問題を全体として捉え、要素間の関係性や相互作用に着目することで理解する思考法です。表面的なできごとだけでなく、見えない構造を意識して考えるのが特徴です。
どんな場面で必要・役に立つのか
複数の要素や部門が絡む大規模なプロジェクトや組織運営に役立ちます。特に複雑な課題に取り組む際に、問題の根本原因を探ったり、長期的な視点での解決策を考える場面で有効です。
- システム思考についてもっと知りたい場合はこちら
コラム:「システム思考」を身につけて、複雑な問題を解決に導く>> - システム思考が学べるプログラム例はこちら
研修:学習する組織をつくる「システム思考」>>
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「プログラミング的思考」とは
どのような思考法か
目的達成に必要な行動を細かく分解し、それらを最も効率的な順序で組み合わせる思考法です。単にゴールを目指すだけでなく、要素を「抽象化」してパターンを見出したり、誰が実行しても同じ結果が出るよう「仕組み化・自動化」したりする視点が特徴です。
どんな場面で必要・役に立つのか
業務のムリ・ムダを省き、再現性の高いプロセスを構築したい場面で役立ちます。また、生成AIへ的確な指示(プロンプト)を出したり、ITエンジニアと共通言語で意思疎通を図ったりと、DXを推進する際の強力な武器になります。
- プログラミング的思考についてもっと知りたい場合はこちら
DX・生成AI時代に必須のスキル「プログラミング的思考」の定義・効果・習得方法>> - プログラミング的思考が学べるプログラム例はこちら
プログラミング的思考実践セミナー>>
「プログラミング的思考」活用ワークショップ 【入門編】>>
4.「変化に強い組織にする」ための思考法
不確実な時代において、完璧な計画よりも「適応力」を重視する思考法です。一度決めたやり方に固執せず、短いサイクルで実行と検証を繰り返す「アジャイル思考」を解説します。チーム全体で学習し続けるマインドセットを育むことで、変化をリスクではなくチャンスに変える組織の土台を作ります。
▼ こんな課題に有効です
「市場の変化が早く、数ヶ月前の計画がすぐに形骸化してしまう」
「失敗を恐れる文化があり、新しい挑戦になかなか踏み出せない」
「現場の状況が上層部に伝わる頃には、対策が手遅れになっている」
「アジャイル思考」とは
どのような思考法か
完璧な計画に固執せず、小さな単位で「実行」と「検証」を素早く繰り返す思考法です。あらかじめ正解を決め打ちするのではなく、ユーザーや市場からのフィードバックを即座に取り入れ、柔軟に軌道修正を行いながら価値を最大化させていくマインドセットを指します。
どんな場面で必要・役に立つのか
予測困難で変化の激しいプロジェクトや、新規事業の立ち上げなど、最初から全体像が見えない場面で威力を発揮します。失敗を「学習の機会」と捉えて高速に改善を回すことで、変化に強い自律的な組織文化を育むことにも繋がります。
- アジャイル思考についてもっと知りたい場合はこちら
コラム:「アジャイル思考」で変化に強い組織を作る>>
まとめ:「組織に足りない思考法を補う」という考え方
このように、思考法にはさまざまなタイプがありますが、特有のフレームワークなど、考え方の「型」を知っておくことは問題を解決するうえで大きな助けとなります。
たとえば「議論が内向きになりがちである」「自由な発想ができない」といった組織の体質を改善したり、現在抱えている事業課題を解決したりするうえで、今までになかった思考法が役に立つかもしれません。研修のテーマとして、改めて取り上げてみるのもよいでしょう。
JMAでは、「現在の課題に必要なのはどのような思考法なのか」を一緒に考えるお手伝いもしています。ぜひお気に軽ご相談ください。



